それなりの苦労は覚悟すべき
独立するなら苦労は覚悟
IT業界なんてもうイヤだ!辞めたい!でも自分にはITのノウハウしかないし…。ということで独立を考える人は多いと思います。会社での仕事は嫌いだけど、独立すればさぞや自由だろうって思いたくなるのは無理なからぬこと。独立したいという気持ちが先行してしまえば、その先に待ち受けている苦労のことはあまり考えられないかもしれませんね。でも、本当に独立するなら現実を正面から受け止めましょう。そうでないと、独立後の苦労に耐えられなくなってしまいますよ。
仕事がずっとあるという保証はない
会社員だと会社に行けばとりあえず仕事はありますよね。ですが、独立すると自分が行動しない限り仕事は増えません。看板を出しておけば勝手にお客さんが入ってきてくれるような世界ではないので、積極的な営業活動は必要不可欠。とはいえ、営業すれば仕事が必ず取れるわけではもちろんなく、毎月安定的に仕事がある保証も当然なし。あまり考えたくないかもしれませんが、1ヶ月まるまる仕事ナシになる可能性だってあるわけです。
なにもかもが自分の仕事
独立するということは誰にも雇用されることなくすべての業務を自分でこなすということを意味します。そんなことはわかっているつもりでも、誰かがやってくれていた会社員時代の感覚から抜け出すまでにはある程度の時間がかかるもの。税務署に「開業届」なる書類を提出すればいいだけなので、開業そのものはさほど難しいことではないにせよ、税務処理は慣れるまで苦労する人も少なくないのだとか。社会保険料は全額自己負担。手続きも支払いもすべて自分の仕事です。地味に辛いのが「自分の代わりがいないこと」。経理に営業にと、企業が手分けしてやっているような業務を全部自分でこなすのは大変です。「今日は調子が悪いから誰かに代わってもらおう」なんていうことも、もうできなくなるんです。
自己管理を怠ると大病する可能性も
マイペースに働こうと思っていたはずが、会社員時代以上に仕事に追われてしまいかねないのが独立の盲点です。やればやるほど稼ぎになるからと休む間も惜しんで仕事を詰め込んでしまい、結局ブラック企業とそう変わらない状況になってしまうなんていうのも独立あるある。収入が不安定になるとつい焦ってしまうかもしれませんが、体調管理をしっかりと行うことが安定収入には欠かせないことを忘れないようにしたいものですね。オーバーワークで働けなくなれば、その日から収入はゼロ。適度な休息と十分な睡眠をしっかり確保し、仕事の量ではなく質を高めていきましょう。そうすれば、健康を維持しながら長く活躍し続けることができますよ。